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いがみ整骨院 長生館
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腰部椎間板ヘルニア
real estate
背中の骨は大きくわけて3つにわかれます。
頸椎(けいつい) 首の背骨
胸椎(きょうつい) 胸の背骨
腰椎(ようつい) 腰の背骨
腰部椎間板ヘルニアは腰の背骨の腰椎におこる疾患です。とくに腰椎の下の方によくみられます。
ヘルニアとは組織が外部へ飛びだすことを意味し、名前のとおり『椎間板』が飛びだした状態をいいます。
では、『椎間板』とはなにか。
椎間板は背骨の骨と骨の間にあるクッション材で、体重の負荷を受けとめてくれます。
椎間板は、繊維輪(せんいりん)と髄核(ずいかく)で構成されており、椎間板ヘルニアは何らかの原因で、その周辺の繊維輪が圧迫されて、中心部の髄核がとび出してきた状態のことをいいます。
飛びだした髄核が神経にあたり、様々な症状があわられます。
神経には筋肉の運動を命令する前根(ぜんこん)と知覚を脳に伝える後根(こうこん)とからなり、腰部椎間板ヘルニアではこの両方が圧迫され、前根の障害による筋力の低下や後根の障害による下肢の知覚鈍麻(ちかくどんま)、痛み、つっぱり感、しびれなどの坐骨神経痛の症状がでます。ヒトによって膀胱・直腸の筋肉にも影響し、尿が出にくい・便秘などの症状もあらわれます。
腰部椎間板ヘルニアの治療法は・・・
すぐに手術となることはほとんどありません。痛みが強くでている場合は消炎鎮痛剤を内服したり、硬膜外ブロック注射をして痛みを抑えたりする処置がおこなわれます。痛みがある程度おさまるとけん引療法やコルセットをつかった装具療法、電気治療、マッサージなどの保存療法をおこなっていきます。
腰部椎間板ヘルニアは腰に疲労がたまりおこる場合が多く、痛みに鈍感な腰に負担がかかっていることに気がつかないヒトがおこしやすいといわれています。
たとえば、このようなデータがあります。
腰の椎間板にかかる力を、まっすぐに立っているとき100とします。
上むきで寝ているとき 25
横むきで寝ているとき 75
すわっているとき 140
おじぎをしている 250〜300
つまり、立ち仕事をしているヒトよりもイスにすわって事務仕事をしているヒトの方が腰に負荷がかかり続けていることになります。これが気づかないうちに疲労がたまる原因です。
保存療法で軽減しない場合や下肢にマヒがあらわれた場合、何度も再発をくりかえし悪化していく場合などで手術をおこない髄核剔出(ずいかくてきしゅつ)します。
ただし、髄核剔出しても完治するとは限りません。
一度悪化した神経は再生されません。マヒが長く続くと手術をしてもしびれなどの後遺症が残るケースもみられます。手術をすれば治るとおもってそれまで腰にたいして何の処置も対策もしなければ後遺症のしびれなどが残る可能性があります。
最後に、「腰部椎間板ヘルニアは治りますか?」
答えは「No」です。一度おこした場合、長い目でつきあっていくことになります。治ることはありません。しかし、症状はおさまります。「どっちの足がしびれてたっけ?」と言うヒトもいます。けん引療法や腰の疲労を軽減するなど、保存療法を積極的におこない現状を維持することが大切です。
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