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みなさん、ご存知の『ぎっくり腰』についてお話します。
ぎっくり腰は病名ではなく、突然腰に痛みがでたことを称してぎっくり腰といわれています。その内容はヒトによってとらえ方がいろいろです。
腰の痛みの一例をあげてみます。
背骨の中を神経が通る穴が狭くなる『脊柱管狭窄症』
背骨の骨が老化で折れる『分離症』
折れた骨がさらにずれる『すべり症』
背骨の軟骨がとびだし神経にあたる『腰椎ヘルニア』
腰まわりの筋肉がひきつる『肉ばなれ』
骨盤のあたりの関節をいためる『腰部ねんざ』
その他にも内臓疾患からくる腰の痛み『関連痛』
など、上記以外にも腰におこる痛みは存在します。痛みは上記のどれかひとつだけとは限りません。重複して同時におこる可能性もあります。つまり一概に腰痛は何が原因とはっきり決めつけることは難しいのです。
ここでお話する『ぎっくり腰』はおもに日常生活で誰にでもおこりえる『腰部ねんざ』についてお話します。
まず、骨盤のカタチについてお話します。
骨盤はお尻側の中央にある仙骨(せんこつ)、その仙骨の左右にある寛骨(かんこつ)、仙骨の末端にある尾骨(びこつ)からなります。
ここでおこる腰のねんざは仙骨と寛骨との連結部分で多くみられます。この腰のねんざの原因となるキッカケはこの仙骨や寛骨にくっついている筋肉の疲労が原因だといわれています。
筋肉がつかれてくると縮もうとし、骨をムリにひっぱり歪めます。そのキッカケは簡単な動作でおこります。たとえば・・・
くしゃみをしたとき
イスから立ち上がるとき
ふりかえったとき
なにか拾おうとしたとき
顔をあらったとき
など
私はイスからたちあがるときになりました(^^ゞ
以外にも重たいものをもったときになるヒトは少ないみたいです。おそらく持ち上げるときに腰にたいして十分に注意しているからだと考えられます。
疲れた筋肉によってひっぱられた骨のズレによって仙骨と寛骨の連結部分に熱をもった腫れがでてきます。ぎっくり腰になったヒトは歩けないというのがここにあります。この腫れがあるため歩こうとすると骨がその腫れにあたり激痛を発します。
では、ぎっくり腰になった場合、どうすべきなのか。
まずアイシングしてください。予防知識の第4回目にでもお話したアイシングで止血をおこないます。外からは確認できませんが、中では出血をしています。熱をもって腫れあがっているのが、その証拠です。
アイシングをする場所は自分の手のひら、もしくは手の外側で腰の熱をもっているところを探してください。みつかったら、そこにビニールの袋にいれた氷、もしくは冷凍した保冷剤をあててアイシングをしてください。
時間の目安はおそよ10分程度。
10分経過したらアイシングを休憩して熱の具合をみてください。おそらく熱は多少下がっているでしょうけど、まだまだ足りません。10分ほど休憩したらまた同じ時間くらいアイシングをおこなってください。そして、また休憩。
このくり返しを2〜4回くらいおこなうとだいぶん熱がおさまります。
絶対してはいけないコト
「温めたら腰が楽になる♪」
これはまちがった認識です。温めて楽になるのはぎっくり腰になる前のお話です。カラダの中で出血をおこしているのですから、温めるとよけいに血がでてしまうことになります。温めて一時的に感覚が鈍くなって楽になった気になりますが、あとから激痛がおそってきます。
ぎっくり腰になったら基本的には
1日目 アイシングをして安静、お風呂にはいらない
2日目 アイシングを継続お風呂はシャワー程度
3日目 熱がとれてきたらアイシングをやめる
7日目 痛みが治まったことを確認しお風呂で温める